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港運協会

横須賀市から提示された代替案

更新日:2020年11月6日

「横須賀市からはどのような代替案が提示されたのか」というご質問が多くなってきましたので、実際に提示された案を記します。



<横須賀市から提示された代替案>

【平成ふ頭荷さばき地(ave裏)の、

  輸出用完成自動車の仮保管場所としての使用】


・横須賀新港ふ頭から1.2km程度離れたところにある平成ふ頭を、輸出用完成自動車の保管場所として使用する案。





<不可の理由>

1.貨物保管管理の問題(安全性)

→警備体制が整っていないふ頭での商品管理は不可能。



2.貨物輸出規制に対する信頼性の問題(ソーラス)

国際船舶安全確保、海上におけるテロ事件の未然防止のための、ソーラス条約が意味をなさなくなるため不可能。


平成13年9月の米国同時多発テロ事件を契機に、国際海事機関において海事分野のテロ対策強化が検討され、SOLAS条約(海上人命安全条約)が改正されました。これを受けて「国際航海船舶および国際港湾施設の保安の確保等に関する法律」が公布され、平成16年7月1日より施行されました。これにより、国際航海船舶や国際港湾施設に保安措置が義務付けれられることとなりました。”(横須賀市ホームページより引用)


以下、横須賀市の説明にもある通り、ソーラスはとても厳しい規制を伴った条例です。

横須賀新港ふ頭は国際貿易港として厳しくソーラスで守られているため、安心して輸出入業務もでき、輸出のための商品貨物が置いておけるといえます。

輸出用完成車をソーラス区域外に置くことは、通関その他の問題もあり、到底代替案として認められるものではありません。



3.コストの問題(平成ふ頭から新港ふ頭に運ぶ為の費用など)

→ナンバープレートのついていない輸出用自動車を何千台も、平成ふ頭から新港まで一般道を走らせることになり不可能。(下図参照)

→また、貨物の移動にかかる時間的・管理的・人的コストの問題もあり不可能。




以上の理由などから、代替案には賛成できないというのが私たちの判断です。

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