(令和4年9月9日 記)
昨年7月、横須賀市と横須賀港運協会との間の「横須賀港における諸問題への対応に関する基本合意」について公表させて頂きましがたが、9/7における上地市長の「新しいふ頭整備の着工目処が立たなくなった」旨の報道発表を受け、改めて市の体質に大きな問題があると痛感しています。
本件は、事前に関係先とのヒアリングや、事業実効性の調査を一切行わず素人判断で招いた結果で、民間の企業なら大きな責任問題です。
新ふ頭(第二突堤)の整備は、強引なフェリー就航計画により生じた問題の終結を図るために、横須賀新港で従事する企業を代表する横須賀港運協会と港湾主管者である横須賀市が締結した基本合意の「喪失した港運事業の代替場所」となるはずだったものです。合意条件の根幹にあたる重要な条件であり、合意自体がゆらぎかねない重大な失態といえます。
上地市長の記者会見を聞いて、非常に情けなく、また残念で仕方ありません。
今後は、国土交通省も含めた“横須賀港利用促進協議会”で喪失した港湾運送事業を取り戻すべく、改めて対応策等の協議を強力に進めて参りたいと思います。
令和4年9月9日
横須賀港運協会
会長 鈴 木 稔
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(令和2年9月24日 記)
国際貿易埠頭へ週6日の定期便フェリーを共存させるという事案は、形式的・実質的にも先例がありません。
このように実現の可能性に疑問ある計画は「港湾審議会」において様々な角度から検討をし、また、周辺住宅地域への影響等を十分調査した上で、港湾計画の変更を経て実施されるべきものと考えます。
横須賀市は、フェリーの“恒久施設“を設置し、フェリーの“運航スケジュール”・“定時運行”を“最優先”としています。このことで【公共ふ頭】が【フェリー専用ふ頭】となることは明白であります。
それに伴い、長年港湾事業により本市経済に貢献してまいりました“完成車両の海外積出”及び“冷凍マグロの輸入”等は現実的に継続不能となります。
この安易なフェリー就航計画が行政により強行されれば、三浦半島唯一の国際貿易港たる横須賀新港埠頭の命脈は断たれると、切実に訴えてまいりました。
誠に残念ながら、横須賀市は、これにまったく耳を貸さず「共存」「共存」とただひたすら空疎な言葉を唱えるのみで「就航に間に合わない」と計画を強行するに至りました。
これを座視していれば、私どもが数十年にわたって継続してきた港湾事業は継続不能となり同時に横須賀の国際貿易港としての命脈も尽きることとなります。
今後は法的専門家に依頼して裁判による救済を求める所存ですが、その救済を待っていれば【フェリー専用ふ頭化】の既成事実を作られ、【公共ふ頭】は船社・荷主から敬遠されるものと考えます。
このことは市内港湾事業者の廃業を意味します。
私どもは、かような強圧的な手法に対しては、不退転の決意で、自社を守るべく【公共ふ頭】から立ち退かない決意を固めました。
皆様におかれては何卒一層のご理解・ご支援を賜りたく切にお願いを申し上げます。
令和2年9月24日
横須賀港運協会
会長 鈴 木 稔
完成車の輸出の船積よりもフェリーの運航が優先 毎日の稼働
トラック輸送から海上輸送への
転換が重要